奇才・実相寺昭雄監督が、江戸時代後期に花開いた絢爛豪華な町人文化をエロチシズムあふれる演出で再現。浮世絵師・喜多川歌磨を主人公に据え、虚実入り混じった人物と交錯しながら理想の美人画を追求していく様を綴った群像劇。R指定作品。 実相寺監督は華やかな江戸文化の様相を再現しながら、己の持つエロティシズムの想いを歌麿の生き様に重ね、さらにエンタテインメントとしての殺陣を含め、至るところに映像の仕掛けをほどこし、実に絢爛豪華な作品を築き上げた。そのサービス精神は、後の『帝都物語』とも大いに呼応するところがある。『あさき夢みし』に続く広瀬量平の音楽も出色で、現在世界中のサントラ・コレクターの必須アイテムとなっている。
展开